新品種「ひめこなつ」収穫ピーク 極早生品種
[2016.05.28]
梅雨前に収穫ができる黄肉のモモ「ひめこなつ」の収穫が、28日に小牧市高根にある伊藤初美さんの桃園で始まりました。
同桃は、農業・食品産業技術総合研修機構が開発した新品種で、伊藤さんは6年前から栽培を始めています。
開花から収穫までの日数が60日前後で、従来の早生品種に較べて10日以上短く、梅雨による品質低下が回避され安定した品質の生産が見込めます。
重さは一個約120gと小ぶりで平均糖度は12%です。
日が当たらない中枝や下枝についた果実まで赤く色づくことから反射シートは必要なく、袋もかけないので、より省力的な栽培方法で収穫できます。
伊藤さんは「昨年は台風の影響で思うような収穫が出来なかったが、今年は雨も少なく天候にも恵まれているので、収穫も良好。手間もかからず、不良品が少ないので今後も期待したい」と話しました。
JAの産直振興課の浅井政幸課長は「全国的にも早くに露地栽培のモモが食べられるのは珍しいので、多くの方にもっとPRしていきたい。長期間出荷ができ、有利販売になるので、他県との差別化を図って地産地消を拡大していければ」と話しました。