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消費者が支えながら守る農業を モモサポ養成講座

[2018.03.09]

▼平専門員の実演を交えた摘蕾作業の説明

 JA尾張中央担い手支援推進協議会は、平成30年度の「モモ栽培サポーター養成講座(栽培基礎コース)」を始めました。JA本店で9日に開いた開講式には、公募の7人が出席しました。摘蕾から摘果、袋掛け、収穫、整枝剪定まで13講座を座学と実習で栽培の基礎を学び、産地で桃栽培を手伝える人材として育成します。

 JA管内の小牧市、春日井市は最盛期の昭和35年を境に、宅地開発や担い手の高齢化・後継者不足で農地が減少。ピーク時の栽培面積881㌶に比べると、平成29年は最盛期の約1割強ほどとなっています。

 養成講座は地域の伝統的な作目を維持するため、平成25年から実施。桃栽培に関心がある市民が、桃栽培の手伝いができる技術を身に付けるのが目的です。愛知県尾張農林水産事務所農業改良普及課と同JAが協力します。

 栽培基礎コースは、座学と実習の2部構成。座学は同課の平晋一郎専門員がテキストや画像を使って、管理作業の目的と管理方法を指導します。実習は、受講生がJA研修園で管理作業を実践します。同コースの修了生は同サポータークラブで実習ボランティアとして経験を積み、人手が必要な農家の作業を支援していきます。

 開講式では同協議会長も務める同JAの稲垣武磨常務が「最近は高齢化が進み、担い手不足が深刻な問題になっている。ここで農作物の栽培・収穫の喜びを学んでもらい、これを機にぜひサポータークラブにもぜひ加入していただきたい」と激励しました。

 受講生の自己紹介では「昨年、農業塾を受講して自分で農作物を栽培する楽しさを知った。野菜だけでなく他の品目にも挑戦したいと思い応募しました」「1月までサラリーマンで食品関係など農業に近いところで仕事をしてきた。農業がこのままさらに衰退していくのを見ていられず、消費者が支えながら守っていく農業ができたらと思い受講した」などと参加への思いを語りました。

 開講式後はカリキュラム説明を行い、研修園で樹ごとに受講生を割り振り、摘蕾作業の実演を行いました。

▼一人ずつ受講に向けての思いを語る受講生

▼熱心に摘蕾方法を聞く受講生ら

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