珍現象!サトイモの花咲く 十数年に一度の開花
[2020.08.17]
小牧市村中の組合員佐橋優さん(90)が、8月上旬、サトイモの花が咲いているのを発見しました。サトイモの開花は非常に珍しく、70年以上サトイモの栽培を続けている佐橋さんも開花を見るのは初めてだそうです。品種は「赤芋」で栽培中の23株中、8株のサトイモで開花が見られました。
花は、淡いクリーム色で、サトイモ科特有の細長い先の尖った円錐状をしています。大きく茂った葉の中で、親芋のわき芽から垂直に伸び上がり、30~40cmほどの長さにまで成長します。
サトイモはマレー地方が原産地とされる熱帯の植物で、暑さや日照などの条件(高温・多湿・多雨)によって咲くことがあります。とりわけ、今年は梅雨時期の多雨と、8月に入ってからの連日の猛暑が影響しているのではないかと考えられます。国内では、九州や西日本の温暖な地域で稀に開花することもありますが、東海地方での開花は近年見られておらず、非常に珍しい現象です。
佐橋さんは「サトイモの開花は十数年に一度と珍しく、何十年も栽培しているが初めて発見しとても驚いた。珍現象を発見できて喜ばしいことの反面、開花は近年続く異常気象の影響だと考えられるので、今後の生育状況を見守っていきたい」と話しました。