産直の生産性と地域農業を活性化 合同野菜栽培管理講習会
[2019.06.18]
▲当JAの磯部隆之営農技術指導員による講義の様子 |
高蔵寺産直部会と高蔵寺支店ふれあい委員会は18日に、合同で野菜栽培管理講習会を同支店レインボーセンターで開催し、同産直部会員や野菜作りに関心のある人など34人が参加しました。
当JAの磯部隆之営農技術指導員と株式会社松永種苗の木村秀四郎(しゅうしろう)営業課長を講師にそれぞれ講義を行い、参加者たちは真剣にメモを取りながら熱心に学びました。
磯部指導員は今年の野菜のトレンド、夏果菜の仕立て作業、土づくりと連作障害、農薬の使い方と病害虫防除について説明しました。
今年は個性的品種と使い勝手の良さが野菜のトレンドで、甘味が強くしっとりした食感のサツマイモ「シルクスイート」、レンジで簡単に調理でき、料理の食材に幅広く使えるブロッコリーなどを勧めました。
オクラの仕立て作業では、多粒まきを伝授しました。この方法により、茎はやや細く開き気味に株立ちになり、しなりやすく互いに支え合うことができるため台風などの強風に強くなります。また、側根の伸びは大人しくても主根が競い合って深くまで伸びるため、地中の深いところに含まれる水分を安定的に吸収できるようになります。株の生育も安定し、水分不足により、さやが固くなることもありません。1粒まきより収量も多いです。
病害虫防除では、害虫の殺虫剤に対する抵抗性、病害の殺菌剤に対する耐性菌の発現リスクを減少させるため、作用性の異なる薬剤によるローテーション散布が重要であることを呼び掛けました。
木村課長は一般のハクサイにはないアントシアニンの発現が優れた赤紫色のハクサイ「紫奏子」など最近の人気産直出荷品種の紹介と、殺菌剤や着色剤を加えた水溶性ポリマー溶液で種子をコーティングした「フィルムコート種子」など加工種子の特性の説明をしました。
▲株式会社松永種苗の木村営業課長による講義の様子 |
▲講義に真剣に聞き入る参加者たち |