癒しと健康に「サボテンSUI」 試作品披露
[2016.04.02]
春日井商工会議所が開発を進めているサボテンを使った飲み物「サボテンSUI(すい)」の試作品が完成しました。
2日と3日に春日井市東野町の落合公園で行われた「サボテンフェア」で披露され、多くの来場者が試飲しました。
グレープフルーツを加え、甘酸っぱくてすっきりとした味わいで、30~60代の女性がターゲット。試飲した来場者は試作段階の飲料水についてアンケートに協力。結果をもとにさらに改良され、今夏の販売を目指します。
同商議所はサボテンブランドの中心となる商品を作ろうと、大手飲料メーカーと手を組み、昨年5月から研究開発を進めてきました。
グレープフルーツを入れすぎるとサボテンの味が消え、サボテンの粉末を入れすぎると青臭さやぬめりが出る微妙なさじ加減に苦戦。
試作品は100ミリリットルのアルミ缶飲料。食用のウチワサボテンの茎節「ノパル」の粉末が100ミリグラム入っており、無色透明。緑色の缶にはどげのデザインや水滴のキャラクターが描かれています。サボテンに癒しと健康の効果が期待されることから健康的な水を使いました。
同商議所の商業・サービス支援課林越宏治さんは「運動の後にクイっと飲んでもらえるような、もっと飲みやすいものにしたい。これから改良を加えて、いずれコンビニでも手にとれるように全国に売り込んでいく予定」と話しました。
大手飲料メーカーの担当者は「手軽にサボテンをたしなめるようなものを目指す。多くの人にとってサボテンが近い存在になってほしい。3年後にはバリエーションも増やせれば」と意気込みます。
ウチワサボテンを栽培する後藤サボテン(株)の後藤奈保子さんは「サボテンの魅力を知って、サボテンを栽培する人が一人でも増えてくれれば」と話しました。
また、この日会場では「サボテンフェア」と同時に「春日井名物グルメ王者決定戦」が行われ、サボテン愛好家から子どもまで多くの人々が会場を訪れにぎわいました。