福島っ子とふれあい心豊かに JKV会
[2017.07.31]
▲流しそうめんを堪能する福島っ子たち |
JKV(JA尾張中央女性部・春日井地区・ボランティア)会は31日、春日井市熊野町にある寺院「密蔵院」で、東日本大震災で被災した福島県から訪れた子ども25人と、流しそうめんを楽しみました。同会の約30人が大学生らボランティア44人と協力して、春日井地区女性部から募った米や野菜など地元食材と、募金を食材費として料理を振る舞いました。子どもらは同院に夏休みを利用して13日間(7月30日~8月11日)滞在しています。
流しそうめんでは一緒に、地元産のキュウリやミニトマトの他、小さく切ったバナナやチーズカマボコなども流しました。キュウリは女性部員が型にはめて栽培したもので、ハート型や星型など変わった形をしたキュウリが次々と流れてくるのを見て楽しみながら味わいました。子どもらは「JKV会の流しそうめんはチーズカマボコやパイナップルまで流れてきておもしろい」と大満足の様子でした。
持ち寄った食材で、トマトとキュウリのサラダ、ちくわのしそ巻きチーズ、ナスの肉味噌からみ、カボチャの煮物、オクラの和え物、山菜おこわのおにぎり、カラアゲ、桃ゼリーを振る舞いました。カラアゲの鳥肉は精肉店のメンバーが用意したもので、桃ゼリーは農家のメンバーが栽培した桃で手作りしたものです。
昼食前には、2人の子どもが代表して「僕たちはJKV会の皆さんの作る料理を楽しみにしていました」「皆さんの作るメニューで私は味噌汁が一番好きです」とそれぞれあいさつの手紙を読み上げました。
大島正子会長は「JKV会の活動も3年目を迎え、会員数も増えてきた。私たちのような密造院ホームステイのボランティア活動を知り、近隣住民で参加したいと言ってくださる方もみえ嬉しい。福島の子どもたちのために料理を作りながら接していると心も豊かになり幸せな気持ちになる」と笑顔で話しました。
ボランティアの青塚暁(あきら)さんは「東日本大震災から6年が経ち、社会的にはあの大惨事を風化させてはならないが、子どもたちにはあの辛い記憶を忘れて去ってほしい。密蔵院ホームステイでたくさんの人とふれあい、将来への希望や目標を持ってもらいたいという思いで私はこのボランティア活動に取り組んでいる」と意気込みを語りました。
▲自然の中でのバーベキューパーティーの趣の会場 |
▲JKV会へあいさつの手紙を読み上げる子どもら |
▲厨房で料理の準備を着々と進めるJKV会メンバー |