育てた野菜を挙式で披露 おもてなしは畑から
[2016.11.26]
日進市の吉永愛人さん(33)と智恵子さん(33)は、26日に行った自身の結婚披露宴で、家族や親族・友人にこれまで二人が育ててきた野菜を使った料理で振る舞いました。
青年部会の会長を務める横島龍磨さんが企画する「マリア―ジュ・ア・フェルム」という取り組みで、大切な日に一層の思い入れや特別感が高まると、これまでに100組以上のカップルが取り組み、人気を集めています。
春日井市で西洋野菜を中心に自然栽培を行う横島さんは、「提供する料理を食材から自分で手掛ければ、より心のこもったおもてなしができる」と平成23年に企画を立ち上げました。挙式当日に使われる野菜を新郎新婦自身が栽培から収穫まで行い、シェフが調理して披露宴のゲストに振る舞うおもてなしができます。
この取組みは、長久手市にあるレストランウエディング「ラポール」で挙式をするとオプションとして取り組むことができ、植付けから収穫まで何度でも農園を訪ね、1畝から3畝を使い横島さんの指導を受けながら旬の野菜を育てます。
吉永さん夫妻は、共に農家育ちで農業に親しみがあり、智恵子さんが栄養士として働いていることから「2人らしい」と企画に申し込みました。9月の入籍日に、1畝に大根の種を3粒ずつ播き、2回目に訪れたときは西洋からしな126株を植えました。その他に紫水菜や赤大根などお皿の上で見栄えがする野菜を育て、何度か畑に足を運び成長を確認しました。
収穫した野菜は結婚披露宴当日の料理で提供するだけでなく、ウェルカムコーナーに並べ、植え付けから収穫まで二人の取組みをスライドシューにして紹介します。
智恵子さんは「自分たちが植えた野菜が大きくなるのを見られて嬉しい。これまでの感謝の想いを込めて育てたので、喜んでもらえると嬉しい」と笑顔で話しました。
横島さんは「当日のことを思い浮かべながら作業をする二人は、本当に楽しそうだった。料理を食べるだけではなく、食材にまでこだわってくれる人がもっと増えてほしいと思う」と話しました。