親子農業体験で農業をより身近に 行政とJAが協力
[2018.06.23]
JAと春日井市は23日、同市西山町の松原中学校で「親子で農業体験」の開会式と田植え体験を行いました。農業体験を通じて自然の恵みや豊かさを実感するとともに、市内の生産者との交流を持ち、食に係る人への感謝の気持ちを育むことが目的です。
平成21年から毎年開催しており今年10回目で20組の親子が参加し、9月のぶどう・サボテン農園訪問や11月のイチゴ栽培など全4回の農業体験を行います。
開会式後、親子らは歩いてグリーンセンター春日井中央店前の水田に移動して、JAの江本勝義営農技術指導員が「苗はペンと同じ親指・人差し指・中指の3本で持ち2~3㌢の深さにきちんと植えること」と指導して県内産のコメ「あいちのかおり」の苗を植えました。
参加した親子水田に入ると足をとられながらも協力し、1組128株ずつ20組で合計2560株を約1時間程かけて丁寧に植えました。育った稲は10月に収穫し、JAのライスセンターで精米の様子を見学します。
今後、家庭でも稲の生育について学んでもらおうとバケツ稲づくりセットが配付され、参加者は水田で栽培されている水稲との生育具合の違いを観察・記録しレポートとして提出します。
参加した保護者は「子どもいっしょに泥だらけになりながら初めて田植えをした。今の子はこういった生きた体験ができて幸せ」、子どもは「尻もちをついてしまったが楽しかった。田んぼにはカエルやタニシなど生き物がいっぱいいた。バケツ稲作は枯らさないよう頑張って育てる」と感想を話しました。
江本営農技術指導員は「親子か協力して集中力を高めながら一生懸命苗を植える姿はほほえましかった。これからの農業体験でより農業を身近にも感じてほしい」と笑顔で話しました。
▲親子が協力して楽しく田植え体験