農業にふれ食べ物の尊さを感じる 味美小学校
[2018.06.15]
▲JA職員による田植え機を使った作業実施状況を見学 |
春日井市立味美小学校5年生133人が15日、食農教育の一環として田植えの講義を受け、JA職員による田植え機を使った作業実施状況の見学を行いました。味美支店ふれあい委員会の主催で、地域の小学校の児童を対象に、講義と見学を通じて農業についての見聞を広げるなど食育を実施し、その重要性とJA事業のアピールをすることが目的です。
この日は、教室でJAの江本勝義営農技術指導員による講義を行い「お米は苗を植えて120日から140日で収穫の時期に入ります。米が日本に普及した理由のひとつは、梅雨です。ちょうど米が水を欲しがる時期で十分な水分量をとることができます。米は水の管理が大事で、日本に適した作物なのです。苗を植える時は鉛筆を持つように3本指で人差し指を中心に苗を3本から4本持って植えます。たくさん持っても分けつ(稲が株分かれし本数が増えること)の際に退化する芽も出てきて実りません」などお米について説明しました。
質疑応答では児童らが次々と挙手をし「米作りの一番楽しいところは?」という質問に同指導員は「自分で育て最後に自分で食べること」と答えました。
同校近隣の水田に移動した児童らは、1212平方メートルの水田をJA職員が田植え機を運転し、田植え作業をする様子を見学しました。児童らは「手植えと比べやはり機械の方が速いが運転が難しそうだ」「自分は女性だけど将来は農業をやりあの田植え機に乗りたい」と農業に関心を示していました。
輪田友博担当教諭は「お米がどのように作られるのかを学び、それが食べられるまでの大変さを知ることで、その尊さを子どもたちに感じてほしい。農業に携わる人とふれあい、身近にある田で作業を直接見るこの機会は話を聞くだけの授業にはないものを感じられる」と笑顔で話しました。
児童らは、10月に稲刈り機を使った作業実施状況の見学を行う予定です。
▲JAの江本勝義営農技術指導員による田植えについての講義 |
▲江本営農技術指導員の話を聞きながら真剣にメモをとる児童ら |
▲冒頭でJAの西尾尚味美支店長がJAの紹介も兼ねてあいさつ |