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農業用ドローンで水稲除草剤散布の試験飛行 農業振興部

[2021.07.01]

▲粒状の除草剤を散布する農業用ドローン

  農業振興部は30日、東海スカイテック(株)・東海物産(株)・日産化学(株)協力のもと農業用ドローンを用いて水稲除草剤散布の試験飛行を行い、関係者と職員合わせて15人が見学しました。この試験飛行は組合員のほ場で行われ、薬剤の効き目や散布ムラの有無などについて2~3週間をかけて検証、その効果を見極めます。

 今回使用した農業用ドローンはDJI社製のAGARAAS T20日本版。農業用ドローンの中でも最大級のサイズを持ち、バッテリー装着時はおよそ30kgの重量となりますが、推進力と空中安定性が高く、10分でおよそ1haの作業が可能です。さらに、薬剤タンクの換装をすることで粒剤と液剤の双方の農薬に対応、多様な作業ニーズに応えます。

 農薬の空中散布では古くから農業用ヘリを用いていましたが、農業用ドローンはそれに比べて導入コスト・ランニングコスト共に安価であること、小回りが利き持ち運びも容易であることから、小規模のほ場を中心に需要が高まっています。県下でも複数のJAで運用が始まっており、注目を浴びている技術です。

 中山営農生活課長は「水稲農薬の散布には暑い時期に加えて近年続く酷暑が重なり、高い熱中症のリスクを伴います。この技術により短時間かつ省労力で作業が可能になり、熱中症リスク回避と共に大幅な負担軽減が期待できます。」と取組みの目的を話しました。

 当JAでは今年度より、水稲農薬(殺虫)の液剤散布について農業用ドローンによる作業委託を初めて導入します。

 作業委託につきましては、最寄りの営農生活センターまでお問い合わせください。

 

関連記事:農薬・肥料散布の省力化に貢献 ドローン試験飛行【🎥動画あり】 | 2020.09.25掲載

▲GPS搭載で、正確でスピーディーな作業を実現しています。

▲ドローンの性能について説明を受ける職員。

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