通年コースで畑有効活用 農業体験講座閉講式
[2017.03.13]
JAと小牧市が行なう市民を対象にした「農業体験講座」では、今年度から期間を半年から1年間に変更し内容を充実させ27.3㎡の区画で思い思いの作付けを行いました。
13日は小牧東部営農生活センターで、同講座の平成28年度閉講式を開きました。同講座は、平成20年4月に始まり、今回が16回目を数えます。
野菜づくりの実践的なノウハウの習得や、将来就農したいというという意欲のある中高年を中心とした受講生20人が、1年間かけて座学と実践を交えながら季節の野菜約15種類の栽培を学びました。参加者には、今年度から初めて終了証書が渡され笑顔で受け取りました。
講座の期間は、昨年度まで4月から9月の春夏野菜と10月から3月の秋冬野菜の半年コースでしたが、通年で学ぶことで栽培するだけでなく出荷する人を育てようと通年コースを試みました。
これまで、7月に収穫した後は空いたスペースに植付けができたが、どうしても収穫する前に畑を片付けなければいけませんでした。通年コースにすることで、そのまま継続して畑を利用でき、10月に収穫したい野菜の栽培もできるようになりました。
この日に行われた最終講座はJAの酒井広蔵営農技術指導員が「栽培実習を振り返って」と題して行いました。「播種の時期、収穫の始め、収穫終わり、施肥時期を記録に残しておくと、自分にとっての最高のテキストになります。向上心をもって、来年は今年を上回れるようにしましょう」と指導しました。
農業振興部の山田義昌部長は「今年度は栽培する喜びを感じたと思う。来年度は売れる喜びも味わいましょう。農業は健康にも良いので、これからもぜひ続けてください」とあいさつしました。
2年間連続して受講している小串源徳さんは「半期で畑を片付けなくていいから、今年度はある程度自分の好きなように作付けを行うことができた。来年度は斡旋してもらえる畑を借りてやっていくつもり」と意気込みました。
来年度は6人の受講生が、同JAが斡旋する畑を借りて栽培を行う予定です。同講座は来年も通年コースで行います。