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開花早まり教職員総出で梨の授粉作業  一色小学校

[2018.04.02]

 
 ▲授粉作業を行う教職員ら

 

 小牧市久保一色の小牧市立一色小学校の梨園では、地元農家の小島秀五(ひでゆき)さん(78)・昭子さん(75)夫妻の指導を受け、梨委員会の担当教諭など教職員、梨ボランテイアが協力した梨の授粉作業が最盛期を迎えています。

 同校のある久保一色地区は梨の主産地で、開校間もない昭和48年に隣接地の果樹園から譲り受けた梨を育て、地元農家の協力により梨委員会を設けて、児童が栽培を手伝うなど特色ある教育活動に生かしています。現在、校内には「豊水」8本があります。

 今年は前年よりも梨の開花が10日早く、総合学習の一環で梨作りを学ぶ3年生児童が春休み中のため、1日に教職員と梨ボランティアの約20名が1回目、2日には教職員40名が2回目の授粉作業を行いました。花粉のついた梵天(ぼんてん)を手に、梨の白い花一輪一輪に、丁寧に花粉をつけていきました。

 小島さんは「今年は前年と比べ梨の開花時期が早く、子どもたちが春休み中に作業を行うのはやむを得なかった。今年は木1本につき約300個、計約2500個を目標に、遅れをとらず作業に取り組みたい」と意気込みを述べました。

 中野さゆり教諭は「これから梨作りを学ぶ子どもたちには、梨が自分たちの住む小牧市の地域特産物であることを知り、愛着を持ってほしい」と話しました。

 同校では、3年生児童が5月中旬に摘果、5月下旬~6月初めに袋かけ、9月初めから収穫して、9月中旬にその梨を6年生が下級生のために皮をむき、振る舞う「梨を味わう会」が行われるほか、梨の実を家庭に持ち帰り家族で収穫の喜びを味わいます。

 
 ▲梵天(ぼんてん)に花粉をつけて授粉する教員
 
 ▲一色小学校教職員による授粉作業の様子
 
 ▲教職員と一緒に作業に取り掛かる梨名人の小島秀五(ひでゆき)さん
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