3千年続く稲作を感謝を込め学ぶ 牛山小学校5年生
[2017.06.09]
春日井市立牛山小学校の5年生54人は9日、JA職員と地元農家の指導により近隣にある圃場で田植えの体験学習を行いました。食農教育の一環として数年前から続けられています。
地元農家の浅井進さんが、学校で田植えの説明した後、圃場に移動して田植えを行いました。児童らは一列に並び、田植え綱に沿って18㎝の間隔で、均等に苗を植えていきました。児童らは、約7㌃の田に1時間程かけてあいちのかおりの苗を手植えしました。
田んぼに入った児童らは、足の感触やカエルなど田んぼの生き物に歓声を上げ、泥に足を取られたり、衣服を泥んこしながらも田植えを楽しみました。児童らの体験後は、浅井さんが田植え機による作業を披露しました。
同校の横井隆一校長は冒頭で「田植えは人類が3千年前から行っている農作業です。今日のために田んぼの管理など大勢の地域の方に協力をしていただいておりますので、日本人が大昔から続けている稲作を感謝の気持ちを込めて学んでください」と児童らに話しました。
農業振興部の毛利公彦営農企画課長は「お米は88回もの手間をかけて作ることから漢字で〝米〟と書くこと、米を一粒でも残すと目がつぶれるという言い伝えを現代の子は知らない子が多い。昔からのお米の由来を知るきっかけになってほしい」、堀場克彦田楽支店長は「田んぼにゴミが捨てられていることがあるがそんなことはもってのほか。この体験を通じて田んぼがどれほど大事で貴重な場所なのかといった環境に関しても学んでほしい」とそれぞれ訴えた。
11月には、保護者にも協力してもらい、全校児童で「おはぎ祭り」を行い、「おはぎ」やお菓子の「ぽたぽた焼き」を作って食べる予定です。