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PRの幅広げ高品質イチジクを イチジク部会

[2017.05.16]

杉山営農指導員の指導に注目する部会員ら

部会員らも積極的に質問

奥村さん(右)のイチジク園で研修会

出荷時のイチジクパックを説明するJA職員

 いちじく部会は16日、小牧市林の奥村茂勝さんのイチジク園で、芽かき作業・病害虫防除についての現地研修会を開きました。栽培農家9人が参加しました。

 JAの杉山文一営農指導員が、芽かきの実演作業をしながら「芽かきは早くやればやるほど樹勢が弱くなります。葉が6枚、7枚なら芽かきをしますが、3枚ほどならそのままにして樹勢を維持しましょう。病害虫防除ではチャノキイロアザミウマ成虫の発生ピーク予測日が名古屋だと第1世代が5月21日、第2世代が6月16日なので前もって防除に備えましょう」と呼びかけました。

 同部会は、販路拡大の取り組みとして、イチジクの独特の風味を活かした味わいと、種のプツプツした食感も楽しめるブレザーブスタイルのジャムを製造して、ファーマーズマーケットを始め、農業祭やグリーンセンターで販売しています。

 JAの産直振興課によると、平成28年度生産のいちじくジャム526個は完売。同部会は、販路拡大に向け29年度も引き続き生産し、8月には、同市内小・中学校全25校の給食のデザートで出される洋菓子の原料となるイチジクを約70㌔提供する予定です。

 戸田正光部会長は「小・中学校の多くの子どもたちにもイチジクのおいしさを給食で味わい知っていただけるように今年はより高品質のイチジクを栽培してアピールしたい。また、埼玉県から東側の関東・東北地方は愛知県とくらべてイチジクの木が少ないのでイチジク販売のマーケットは十分ある。栽培農家の高齢化も進んでおり、若い世代もぜひ担い手になって活躍していただきたい」と意気込みを語りました。

 部会では高品質のイチジク栽培に向け、尾張果樹振興会が7月上旬開催予定の現地研修会に参加し、消費者ニーズに合ったおいしいイチジク作りを目指します。8月中旬には、出荷前の目ぞろえ会を開く予定です。

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