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ひな祭りにぴったり! 花桃出荷スタート 

[2020.02.10]

▲市場出荷用に花桃を包む伊藤さん

 小牧市の桃農家 伊藤農園は10日、3月3日の「桃の節句」を前に、花桃の出荷を始めました。品種は淡いピンクの八重桜を咲かせる「矢口」で、市場やJA尾張中央産直施設に約2,000本出荷する予定です。

 1月20日頃から順次枝木の切りだし作業を開始。室温23~28℃、湿度約80%に調節した温室で1週間保管し、つぼみを膨らませました。例年は切り出し作業後、10日程かかりますが、今年は暖冬の影響で数日早い出荷となりました。

 同地区では、桃の生産振興と冬季の育苗施設の活用を兼ねて、約30年前に花桃の生産を開始。当初20軒ほどの農家が出荷していましたが、高齢化と後継者不足により生産者は年々減り、現在市場に出荷している農家は2軒にまで減少しました。

 伊藤農園の伊藤真二さんは「年々生産者は少なくなっていますが、花桃はこの地域ならではの季節ものなので、絶やさず維持していけるよう少しでも出荷を続けていきたい」と意気込みを話しました。

▲つぼみを膨らませた花桃

▲淡いピンクの八重桜を咲かせる「矢口」

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