30年以上続く果樹剪定技術の伝授 家庭果樹剪定教室
[2018.11.11]
▲講義終了後も積極的に質問する参加者に剪定のポイントを伝授する杉山営農技術指導員 |
当JAの春日井中央支店で毎年開催する春日井農業祭では、地元農業の振興やイベントの一環として、会場でJAの営農技術指導員による家庭果樹の剪定教室を開いています。
同教室は昭和57年頃からすでに開いており30年以上続いています。農業の初心者や興味のある方から現役農家まで幅広い層が参加しており、配付のため用意した約100部の資料がなくなるほど好評です。高蔵寺地区からも要望があり、一昨年から高蔵寺支店での高蔵寺農業祭でも開いています。
講義は約1時間で、指導する果樹の種類は柿と梅です。果樹の枝を用意し、実演も交えながら剪定の基礎や方法を教えます。
良品生産のために樹内部まで日射が入り、生産性が高く栽培管理がしやすく樹内部まで薬剤散布ができる樹形の作り方や、毎年安定した収量を得るための主枝・亜主枝・側枝(結果部位)のバランスの良い配置、枝の必要・不要を見極める整枝剪定のポイントなどを説明します。参加者との質疑応答タイムも設けてあります。
参加者のなかには「これまで農業は一切やっておらず亡くなった親が果樹を手入れしていたが、先祖代々受け継いできた果樹を撤去するのも気が引け、どうせ残すなら自分たちで育て収穫の喜びを家族みんなで味わいたい」と意欲を示す夫婦も見られました。
現在、同教室担当の杉山文一営農技術指導員は「農業未経験でも親世代が果樹栽培をしているところは手入れの様子などを見ているので関心があり積極的に学んでくれる。老若男女、少しでも農業に興味のある方はぜひ参加して果樹栽培の楽しさを知っていただきたい」と笑顔で話しました。