生産コスト削減
リゾケアXLの湛水直播栽培 営農指導課
[2024.05.02]
営農指導課は2日、小牧市野口の水田で生産コスト削減を目的とした「リゾケアXLによる湛水直播栽培」を試験的に行い、水稲のオペレーターや関係者など計20名が参加しました。
従来、水稲栽培では移植栽培が一般的ですが、ハウスの準備から始まり、種子消毒・催芽、育苗箱準備、播種、育苗、代かきなどのさまざまな作業があり、経営面積が大きくなるほど、作業時間・人件費が増加し、生産者の負担が増えます。
そのため、育苗と移植作業が不要な直播栽培を導入する生産者も増えています。しかし従来の直播栽培は鳥害、出芽・苗立ちの不安定性が指摘されていました。
このような問題の解決に繋がるとして、注目されているのが、今回試験的に導入されたシンジェンタジャパン株式会社のリゾケアXLです。
リゾケアXLは苗立ちを安定させるための過酸化カルシウムや殺虫・殺菌の有効成分が予めコーティングされた種子で、高い苗立ち率を確保できるほか、湛水出芽が可能となります。
今回、播いたリゾケアXLは10日程で出芽する予定で、今後も引き続き生育過程を観察し、移植栽培との生育・収量の比較を行う予定です。