
こんにちは産直さん

三輪 憲一(みわ けんいち)さん 小牧市古雅
作付面積
30a
出荷店舗
FMぐぅぴぃひろば・GC桃花台店・GC春日井中央店
「もともと農業をやるつもりはなく、太陽光発電パネルの下がしいたけ栽培に適した条件になると知ってから栽培を始めたが、農業は大変だ」と、苦笑しながら話す憲一さんは、しいたけ栽培を始めて今年で5年目を迎えます。総合建築業の代表取締役を務めており、営農型太陽光発電事業の一環で、活用事例として太陽光パネルを建設したことをきっかけに栽培を始めました。
しいたけの栽培方法には、原木と菌床があります。原木栽培は、樹に菌を植えつけて栽培するもので、秋から春にかけて収穫ができます。これに対し、菌床栽培は、粉状にした樹に、糠などを加えた菌床に菌を植えつけて栽培するもので、年間を通じて収穫できます。憲一さんは原木栽培にこだわり、約1万本の原木を30aで栽培しています。
2月から3月にかけて樹に菌を植えつけ、半年かけて菌を増殖させます。菌が増殖した樹を水に1日浸し、発生庫で保管すると、一週間ほどで収穫できます。
こだわりは、農薬を一切使わないこと、井戸水を使うこと。しいたけは、浸した水をもとに生長するため、品質を高めようと井戸まで掘り起こしました。その甲斐もあり、歯ごたえはもちろん、味に深みがあると好評です。
「しいたけを苦手な人が食べて、“これなら食べられる”と言われると嬉しい。これからも美味しいと言われるしいたけを作り続けたい」とお話いただきました。
(JA尾張中央 広報誌ふれあい2020年11月号「農の現場から」掲載)