こんにちは産直さん
伊藤 真二(いとう しんじ)さん 小牧市高根
栽培面積
1.3a
農業は経験こそが最高の参考書
両親と家業の「伊藤農園」を営み、3代目となる伊藤さん。1.3haの果樹畑で桃、柿、梨、柑橘を栽培し、自園の直売所(桃のみ)や当JA産直店を中心に販売しています。同農園は、各果物を長い期間味わってもらえるように、早生から晩生までのあらゆる品種を扱っており、可能な限り年間収穫に努めています。
もともとIT関係の会社に勤め、農業未経験の伊藤さんは今年で就農5年目。現在では梨、柿、柑橘の収穫、選別、検品、包装、産直店での陳列・販売まで、一通りの作業を任せてもらえるまでになりました。
10月から収穫を始めている柑橘は6品種。「柑橘の品種による違いは、味や食感だけではありません。他の果物と比べて見た目も明らかに違うのです。そういった柑橘の楽しさも皆さんに伝えていきたい」と話されました。
農業を続けて思うことを伺うと「自分がかつて携わっていたITの仕事は、間違いがあればコンピューターからエラーが出るのですぐにわかります。しかし、植物が相手の農業は樹の状態を1年~2年見なければ分からず、正解がありません。参考書にある事例通りの樹はほとんどなく、困った時は両親や知人の農家に相談します。彼らは培ってきた経験をもとに美味しい果物を作り続けており、経験こそが最高の参考書なのです。私も色々な経験を積み、桃も一通り任せてもらえるようになりたい」と意気込まれています。
(JA尾張中央 広報誌ふれあい2019年12月号「農の現場から」掲載)