農業は幼いころから身近な職業
　稲垣さんが本格的に農業を始めたのは定年退職をきっかけに親から畑と田んぼを継いでからです。家が昔からの農家であり、親の手伝いをしていたことから「自分にとって農業は幼いころから身近な存在でした」と話す稲垣さん。定年前に消防署職員として働いていた当時も、時間の合間を使って田んぼの管理を行っていたそうです。

経験と知識を活かして
　親の手伝いで学んできた経験や知識を活かして野菜や米、果物、花卉など幅広く栽培している稲垣さん。年１回全ての畑に化成肥料と有機肥料をバランスよく入れるなど、丁寧な土づくりを行うことでしっかりと実った美味しい野菜が育つそうです。栽培品目選びにもこだわり、これまでの出荷経験を活かして「売れやすい人気の品目」を中心に栽培し、消費者の需要を意識しています。

自分のできる範囲でこれからも
　農業は苦労も多く、特に夏は作業できる時間も短いなかで手作業での除草作業などに追われます。しかし、自分で作ったものが売れるのは嬉しく、やった分だけかえってくる農業は魅力ある仕事だと語る稲垣さん。
　これからについて「親から受け継いだ農業。もちろん大変なこともありますが、自分のできる範囲で続けていきたいです」とお話しいただきました。