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こんにちは産直さん


伊藤 雄一郎(いとう ゆういちろう)さん 春日井市東神明町(農場)

担当
春日井地区 農場長

販売店舗
FMぐぅぴぃひろば 他

 「水耕栽培のメリットを存分に生かして、元気いっぱいの野菜を提供することが私たちの使命です」と強く意気込む伊藤さんは、株式会社アドバンテック・サンスイに入社して今年で14年目、春日井地区の農場長を務めています。

 学生時代は農学部だったものの、食品加工の分野を専攻しており農業についての知識は乏しく、入社後は水耕栽培について驚きと発見の連続でした。

 同社のこだわりは、苦みが少なくさっぱりとした味わいの野菜を栽培すること。水耕栽培では、野菜に与える栄養素の種類や量を正確に調節することができるため、葉の色味や食味を確認して、野菜の栄養状態を細かく管理しています。

 サンチュ栽培に適した気温は20℃前後。高温になりすぎると、葉はギュッと縮こまり小さくなってしまうため、温度管理が欠かせません。また、過湿になると葉に黄色い病斑が現れ、葉裏にカビが生えるべト病が発生してしまうため、こまめに湿度管理も行っています。出荷先からは、縮こまった葉が少なく、常に均一の大きさで、みずみずしく使い勝手がいいと評判です。

 これからの目標について「現状に満足せず、常により良い栽培方法を追求する。美味しいのはもちろん、最適な栄養状態の新鮮な野菜を皆さんにお届けしていきたい」と優しい笑顔でお話しいただきました。

▲水耕栽培中のサンチュ

【株式会社アドバンテック・サンスイ】

 春日井市と豊田市に農場を構える。両地区の農場(約70a)でサンチュをメインに空心菜やサラダ水菜などを水耕栽培する。

 水耕栽培設備の設計や販売も行い、同社の設備を導入した生産者で農業団体「サンスイ産業組合」を構成。栽培ノウハウや販売網を共有することで、高品質な野菜を全国各地に出荷している。

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(JA尾張中央 広報誌ふれあい2021年1月号「農の現場から」掲載)

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