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こんにちは産直さん


西尾 節夫(にしお せつお)さん・清美(きよみ)さん 小牧市大草

家族のきずなで続く柿づくり

 「家族みんなで一丸となって、一生懸命農業に取組めることはとても幸せなことです」と笑顔で話す西尾さんご夫妻は、柿作りをはじめて今年で約20年になります。『富有』『大豊』『太秋』をはじめ全7品種の柿を手掛ける他、節夫さんのお父さんの指揮のもと約1haで米も栽培しています。
 お父さんから約20aの柿畑を受け継いで以降、節夫さんは平日お勤めする傍ら土日に作業を行います。繁忙期には帰宅後の真っ暗な中、頭に懐中電灯をつけて収穫作業に励みます。西尾さんのこだわりは「樹になった状態で赤く完熟させる」こと。樹で熟した柿は、収穫後に熟した柿と比べて甘味が強く、柿本来の風味が味わえるそうです。一番良いタイミングで収穫することを心掛けているので、冷たい風が吹く中でも一人畑へ向かいます。
 繁忙期の土日は2人の息子さんも収穫を手伝います。幼少期から畑に来て作業を見ていたので、西尾さんご夫妻のフォローもお手の物。試験前でも朝から収穫作業に励みます。
 清美さんのご実家も兼業農家で「野菜を栽培する両親に昔から『果樹栽培は大変だよ』と聞かされていたのに、気づいたら柿農家になっていました」と話す清美さん。今では柿部会の目揃え会で学んだ出荷規格に準じて、節夫さんが収穫した柿を厳しい目でチェックした上できれいに梱包したり、オリジナルのラベルを作ったりなど消費者目線に立って販売の工夫を凝らしています。
 「昔は市場出荷だけでしたが、産直出荷を始めてお客さんの顔が見えるようになり、よりしっかりとしたものを出したいと思うようになりました。お店を見回って自分の柿がお客さんのカゴに入っているのを見ると思わず笑みがこぼれてしまいます」と朗らかな笑顔で話してくださいました。

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