「農業は私たちの趣味であり、生きがいです。肥沃な土地のバトンを渡してくれた母のおかげで、私たちはすぐ走り出せました」と話す五十君さんご夫妻は、農業を始めて今年で８年目を迎えます。
　お二人が農業を始めたのは、由美子さんのお母さんから畑を引き継いだことがきっかけ。以前から農作業の手伝いをしていたお二人は、野菜栽培講習会に参加するなど、本格的に農業を学び始めました。
　農業を始めて間もない頃にファーマーズマーケットぐぅぴぃひろばがオープン。開店初日にホウレンソウを出荷したところ、見事に完売しました。その時のことを「自分たちの育てた作品が認められたようでとても嬉しかったです」と話す由美子さん。より積極的に講習会に参加するようになり、今では年間約４０品目もの作物を栽培しています。
　お二人のモットーは、旬の新鮮な野菜のおいしさを届けること。集荷中継に合わせてまとめて出荷をするため、朝から大忙しとなります。それでも手間を惜しまず、当日の早朝に収穫・梱包全ての作業をひとつひとつ丁寧に行います。「苦労もありますが、出荷者としていかにお客さんに喜んでもらえるかを考えながら農作業をすることは楽しく、ありがたい経験だと心から感謝しています」と微笑む喜久夫さん。
　今後の展望について「これからは得意な野菜や、特においしいと思える野菜に品目を絞って栽培していきたいと思っています。あと１０年は農業を続けていきたいですね」と笑顔でお話しくださいました。