「出荷をはじめるまでは他の方の農産物を意識したことがなかったのですが、今はすごく気になりますね。出荷に行くたびにたくさんの刺激があります」と笑顔で話す稲山さん。
　地元でベーカリー店を経営していた稲山さんは、10年ほど前に知り合いから「畑があるなら手伝うよ」と声を掛けてもらったのをきっかけに、父親が所有していた畑を開墾して農業をスタート。その後趣味として農業を続けていましたが、収穫量の多いイチジクを出荷してみたいという気持ちに駆られ、今年５月からGC春日井中央店の出荷会員となりました。
　数年前にベーカリー店を店じまいした後は、生活リズムが不規則になりがちだったという稲山さん。出荷会員として本格的に農業に打ち込んでからは、生活にも張りができ毎日活き活きとしたライフサイクルとなったそうです。また、出荷を続ける中で、POP作りや値段相場のチェックなど自分が今までやってきたことが活かせる部分もありながら、お店の経営とはまた違ったやりがいや面白さに出会うこともできたと言います。
　これからについて「農産物の出荷は全く未知の分野でしたが、今までやってきたことで活かせる部分もあると分かり、色々と挑戦したい意欲が湧いてきました。私ならではの経験を活かしながら、魅力ある農産物づくりに励んでいきたいです。９７歳になる父親と奥さんと一緒に頑張ります」と今後の意気込みを話してくださいました。