定年後の新たな趣味の１つとして始めた農業
　定年退職後、家でジッとしているのは性に合わないと考え、貸し農園で畑を借りて農業を始めた脇田さん。同時期にコミュニティ作りの一環で中部大学のアクティブアゲインカレッジに入学し、朝は農家、昼間は大学生といった二足のわらじ生活を５年間続けました。
　大学生活を終え、次は何をしようかと考えていた時に目に留まったのが春日井市の広報に掲載されていた「かすがい農業塾受講生募集」の記事。「おもしろそうだな」と思い、思い切って２０２２年２月に入塾しました。

かすがい農業塾での仲間との出会い
　「受講内容は実践的な内容で非常に面白かった」と話す脇田さん。苗作り・栽培・収穫の実習に加え、肥料・農薬の使用方法などを１年間勉強しました。一番印象に残っていることは「収穫時期に同期と朝６時に畑に集合し、薄暗い中一生懸命作業を行ったこと」と話してくださいました。
　「農業塾の同期はバイタリティ溢れる人ばかりで、元気を貰える存在」と話し、修了後の今もお互いの畑の様子や作った野菜などをLINEで報告し合っているそうです。また、去年の１０・１１月には産直出荷に初挑戦しました。

小さな畑をフル活用
　脇田さんのこだわりは少量多品種栽培と省力化。種まき、定植のタイミングを慎重に考えることで余計な手間を省き、栽培する品目も年間を通してスケジュールを立てて畑をフル活用します。農業以外にも色々な趣味を持つ脇田さんならではの考え方です。
　「何気なく始めた農業がきっかけで、コミュニティの輪が広がりました。これからも臆することなく様々なことに挑戦し、明るく過ごしていきたいです」と話してくださいました。